THE PILLOW は、オンライン上で枕診断を行っていただくことで、AIが70万通りの中から、あなたに「合う枕」をパーソナライズしてご提案。世界でたった一つ、あなただけに最適化された枕をお届けすることができる枕サービスです。
この度、THE PILLOW において、在庫を持たない受注生産方式で、即日生産出荷にも対応した、枕の次世代ロジスティクスシステム「つくれるロジ」の運用をスタートします。
次世代のECへ進む背景
まくら株式会社は、枕のECを20年もの間行ってきました。
設立当初は、いわわる型番商品をメーカーから仕入れ、その商品をECで販売するというビジネスモデルで事業を急拡大。品揃えは最大5万点にも及びました。
また、同時にITにより業務効率化を進め「需要を予測した自動発注システム」などの独自システムを確立し、棚卸し資産回転日数8日という驚異的な在庫回転率を達成することができました。
しかしながら、型番商品での価格競争の激化や即日配送需要の上昇から、徐々にビジネス形態は変化し、オリジナル商品の製造・企画、及び販売を行う形態へと変化していきました。型番商品からオリジナル商品への変化は、在庫リスクや保管コストの上昇など、新たな課題を生むことになりました。
このような課題の中で、2020年よりDXを活用した課題解決に取り組み、2024年、ようやく THE PILLOW において次世代のECビジネスモデル「つくれるロジ」を確立し、運用をスタートすることになりました。
「つくれるロジ」とは？
「つくれるロジ」とは、その名のとおり、生産を伴ったロジスティクスを意味します。
まくら株式会社では、20年間、自社スタッフで荷造り梱包、発送業務を行ってきました。現在も千葉県我孫子市内において「我孫子ファクトリー＆ロジスティクスセンター」を稼働し、ECで受注した商品の発送業務を行っています。これまでは、主に、商品の発送やギフトラッピング、アッセンブル業務に特化をしておりましたが、これらに「生産」「ファクトリー機能」を追加し、ECでの受注後、枕の製造・生産を行い、出荷を行う体制を確立しました。
また、DXを活用することにより、THE PILLOW の生産から出荷までのリードタイムを最大限に短縮。12時までの受注で、当日生産、当日出荷することが可能となりました。
「つくれるロジ」で目指す在庫ゼロEC
THE PILLOW では、「在庫ゼロEC」といミッションを掲げ、
「材料は持つが在庫は持たない」
「商品廃棄ゼロ」
「長期保管ゼロ」
「無駄な輸送ゼロ」
「循環型エコシステム」
を目指していきます。
本来のSDGsとは何か？
本来のサスティナブルとは何か？
従来の大量生産・大量消費、さらには多品種小ロット型の製造販売に異議を唱え、必要なものを必要なだけユーザにお届けする「ECでの受注生産方式」を確立することができれば、あらゆる無駄が排除され、ユーザだけでなく、私たち企業も、環境にも、すべてにやさしい世界が構築できると考えています。
ITやDXの活用により確立したパーソナライズ生産の仕組みをいかし、「即日生産、即日出荷」に対応していきます。
「強み」の再認識
THE PILLOW の強みは何か。
20年以上枕を販売し続けた経験と蓄積されたデータにより「合う枕」を提供することができるという基幹となる仕組みの他に、
「自社で出荷ができる」
「自社でシステム開発ができる」
「枕の原材料を直接調達することができる」
ことが強みであると認識しました。
今回の取り組みにより、単に出荷のみを行ってきた枕の既製品においては、楽天物流などを利用したアウトソーシングに切り替え、自社運営のロジスティクスセンターでは、受注生産が可能な THE PILLOW の取り扱いに特化し、アウトソーシングでは実現できない「即日生産、即日出荷」の体制を整備し「強み」の見直しを図りました。
私たちにしかできないこと、それを追求することが、THE PILLOW のブランドを形成することができる唯一の方法だと考えています。
今後の展開
「つくれるロジ」の取り組みは、THE PILLOW でのBtoCだけでなく、BtoBでの販路でも対応していくほか、2024年7月をめどに、土日祝日の即日生産・即日出荷にも対応していく予定です。
また、THE PILLOW の他にも対応商品を徐々に増やしていき、自社運営のロジスティクスセンターは「つくれるロジ」に特化していく予定です。
今後は、対象商品・受注数を徐々に増やし、月間3,000件の出荷を見込んでいます。